SRM-20についてよくある質問をまとめました。
購入前/購入について
Q. MDX-50は3Dプリンターですか?
A. 3Dプリンターではありません。MDX-50は3D切削加工機です。液体や粉末を積層して立体を作製する造形機(RP)とは違い、回転する刃物で、材料に穴をあけたり、切り抜いたり、掘り込んだりすることでカタチにしていきます。
Q. MDX-40AとMDX-50の違いは何ですか?
A. MDX-50は主に以下の違いがあります。
・オートツールチェンジャー(ATC)を標準装備し、最大6本までのツールを自動で交換できます。
・本体前面に各種設定の行えるビルトインパネルを備えました
・PC画面から操作ができる「VPanel」のデザインを一新しました。
・LED照明を装備し、加工状況が確認しやすくなりました。
・ダストボックスを標準装備しました。(MDX-40Aはオプション)
・動作範囲
- MDX-50: 400 x 305 x 135 mm
- MDX-40A: 305 x 305 x 105 mm
・動作速度
- MDX-50 XY方向:7~3600 mm/min、Z方向:7~3000 mm/min
- MDX-40A XY方向:7~3000 mm/min、Z方向:7~1800 mm/min
Q. 切削データはどのように作成するのですか?
A. 3D CAD/CGソフトウェアで作成した3DデータをCAMソフトウェアに読み込み、切削データを作成します。MDX-50には当社純正のCAMソフトウェア「SRP Player」が標準付属しています。
Q. MDX-50には3D CADは付属していますか?
A. 付属しておりません。市販のソフトウェアをご購入ください。
Q. MDX-50にCAMは付属していますか?
A. 当社純正のCAMソフトウェア「SRP Player」が標準付属しています。
Q. 製品付属のCAMで読み込めるCADデータのファイル形式を教えてください。
A. 以下がSRP Playerで読み込むことのできるファイル形式になります。
SRP Player が読み込める3D 形状のデータ形式
IGES

IGES 5.2 (サーフェスのみ)

DXF

- 3Dフェイスとポリラインが読み込み可

- ポリラインは3Dメッシュとポリメッシュのみ
- 3D FACEの記述があること

STL ASCII(テキスト)、バイナリのどちらも読み込み可
Rhinoceros

Rhino 1.0,1.1,2.0,3.0,4.0 ポリゴンメッシュ、

ポリサーフェス、サーフェス

Q. MDX-50で切削可能な材料は?
A. 切削可能な材料は、「プラスチック樹脂やその他の成形樹脂」です。金属は切削不可です。
・モデリングワックス
・サンモジュール
・アクリル
・ケミカルウッド
・バルサ
・木(朴)
・ABS
・ポリカーボネート
等です。
Q. 製品の購入を検討していますが、どこから購入が可能ですか?
A. 販売代理店からご購入いただけます。詳しくは当社営業所にご連絡ください。
Q. 実機を見たいのですが、展示されているところはありますか?
A. 当社クリエイティブセンターにてご確認いただけます。 当社クリエイティブセンターについてはこちらをご参照ください。
Q. メンテナンス用品などの価格と発注方法を教えてください。
A. サプライ品およびパーツはRoland DG Online Shopにて購入が可能です。購入はこちらをご参照ください。
Q. 切削用の材料の購入方法を教えてください。
A. 切削材料は、当社の運営するRoland DG Online Shopにて購入が可能です。購入はこちらをご参照ください。
Q. 交換用の刃物の購入方法を教えてください。
A. 当社のオンランショップで購入可能です。購入はこちらをご参照ください。
仕様について
Q. MDX-50とコンピューターの接続はどのようにしたら良いですか?
A. 標準付属のUSBケーブルをご使用ください。
Q. パソコンの推奨スペック、対応OSは?
A. 本機の動作に必要なコンピュータの条件は以下になります。
・オペレーティングシステム(OS): Windows 7/8.1/10
・CPU /メモリー: インテル Core i5以上を推奨/2 GB以上のRAM
・ビデオカードおよびディスプレイ: 1024×768ドット、16 bit色以上をサポートするビデオカード (OpenGL対応アクセラレータボードを推奨)
・インターフェイス: USB

※MDX-50付属ソフトウェアは32ビットアプリケーションソフトのため、64ビット版WindowsではWOW64(Windows 32-bit On Windows 64-bit)にて動作します。

※付属ソフトウェアのインストールにCD-ROMドライブが必要です。

Q. Mac で使用することはできますか?
A. 対応しておりません。
Q. Linux で動作しますか?
A. 対応しておりません。
Q. MDX-50本体の大きさはどのくらいですか?
A. 760(幅)×900(奥行)×732(高さ) mm です。
Q. MDX-50の重さはどのくらいですか?
A. 122 kg(本体のみ)です。ワーク、ツール、オプションを含めると本機の総重量は140kg以上に達します。水平で安定した、本機の重量に耐えられる場所へ設置願います。
Q. 最大動作範囲を教えてください。
A. 400 (X) × 305 (Y) × 135(Z) mm です。
ただし、取付可能なワークサイズの最大は400 (X) × 305 (Y) × 100(Z) mm です。
Q. 取り付け可能な材料の最大重量を教えてください。
A. 標準テーブルで快適に切削できる重さの目安は最大7500 gです。オプションの回転軸ユニットを使用する場合は1000 gです。
Q. オプションの回転軸ユニットについて教えてください。
A. 回転軸ユニット「ZCL-50」は、MDX-50にA軸を追加するオプションユニットです。加工機本体に本機を装着することで、XYZ 軸に加えて A 軸(回転軸)を使用できるようになり、「回転加工」や「両面加工」などの多面加工ができるようになります。
・動作範囲: X、Y、Z軸:363(機械座標で37~400まで)×305×125mm、A軸:±2146680度(約±5963回転)
・取り付け可能なワークサイズ: 回転中心から半径60×長さ380mmの範囲内に収まるもの

(参考)
 
ZCL-50
ZCL-40A
対応機種
MDX-50
MDX-40A
ワークサイズ
半径60×長さ380mm以内
半径60×長さ270mm以内
ワーク固定方法
両端をバイスで固定
片側のみバイスで固定
Q. 2D CADからの加工はできますか?
A. 市販の2軸CAMソフトウェアをお使いいただくことで可能です。また、標準付属ソフトウェアの「ClickMILL」をお使いいただくことで、2D CADデータがなくても対話形式で簡単にポケット、輪郭、穴あけ加工ができます。
Q. MDX-50にて金属や導電体の加工ができますか?
A. 金属、導電体は対象外です。基板加工にも適していません。
Q. 使える刃物のシャンク径は何mmですか?
A. ご使用頂ける刃物のシャンク径は軸径φ3、φ4、φ6 です。
Q. MDX-50にはどんなソフトウェアが付属していますか?
A. 「SRP Player(CAMソフト)」、「ClickMILL(対話式加工ソフト)」、「VPanel」、「Windowsドライバー」がCD-ROMで付属します。
Q. MDX-50はNCコード(Gコード)で動作しますか?
A. 動作可能です。MDX-50 で対応しているNCコードの一覧は「ユーザーズマニュアル」のNCコード仕様を、プログラミングの基礎や各コードの詳細は「NCコードリファレンスマニュアル」をご参照ください。いずれも当社Webサイトからダウンロードいただけます。
Q. MDX-50用のNCコードのコマンド分解能は?
A. MDX-50 用のNC コードは0.001mm単位でコマンドを受け付けますが、実際の制御は0.01mm単位(小数点第3位で四捨五入)で行っております。
メンテナンス
Q. MDX-50の保証、修理について教えて下さい。
A. 出張修理になります。本機は導入時に年間保守契約が必須となります。
年間保守契約の内容は、故障が発生した際に優先して技術員を派遣する緊急保守作業と、パーツの劣化時期を考慮し予防保全を目的とした訪問点検になります。

■MDX-50保守プラン
 
契約年数
点検回数
料金
Care Standard
5年
2回
170,000円(5年/税別)
Care Light
3年
1回
100,000円(3年/税別)

※スピンドルユニット、コレット、ツールホルダー等の消耗品および本体付属品は、保守契約の対象外となります。その他ご不明な点がありましたら当社営業所にお問い合わせ下さい。
Q. 消耗部品とその交換目安について教えて下さい。
A. 消耗部品の種類と交換時期の目安は、以下の通りです。
・スピンドルモーター: 6,000時間
・スピンドルユニット(ZS-50-6): 2,000時間
・スピンドルベルト: 2,000時間
※スピンドルベルトは、スピンドルユニットZS-50-6に付属します
Q. 可動部へのグリスアップは必要ですか?
A. 定期点検時に当社サービスエンジニアが行いますので、お客様の作業は不要です。