ARM-10についてよくある質問をまとめました。
購入前/購入について
Q. コンピューターの推奨スペックや対応OSについて知りたいのですが。
A. 本機の動作に必要なコンピューターの条件
・オペレーティングシステム(OS):Windows 7/8.1/10 (32ビット/64ビット)*
・CPU /メモリ:Intel Core 2 Duo 以上 (Core i5以上を推奨)/1GB以上のRAM (2GB以上を推奨)
・ビデオカードおよびディスプレイ:1280 × 1024 ピクセルを推奨
・インターフェイス:USB
・その他:インターネットに接続できる環境とWebブラウザ(Internet Explorerバージョン10以上を推奨)

*OnSupportは32ビットアプリケーションソフトのため、64ビット版WindowsではWOW64(Windows 32-bit On Windows 64-bit)にて動作いたします。

Q. 造形する為の3Dデータを作成することはできますか?
A. 3Dデータを作成するソフトは付属しておりません。
市販の3D CAD/CGソフトウェアをご使用下さい。
Q. 「Roland OnSupport」とはどんなソフトか教えてください。
A. 本体のファームアップや最新のサポート情報を閲覧できます。また、造形の終了や作業状況をメールで通知する機能があります。
なお、造形に必要なCAMソフト(monoFab Player AM)をダウンロードするためには、まずRoland OnSupportをインストールする必要があります。 
Q. 「monoFab Player AM」とはどんなソフトか教えてください。
A. ARM-10にて造形をするためのCAMソフトです。
以下の主な機能があります。
・レイアウト編集
・サポートの自動生成
・自動ヒーリング(ポリゴンメッシュの軽度な修復)
Q. 造形可能な材料は?また特長や注意点を教えてください。
A. 以下、当社専用の光硬化型樹脂のみです。

・PRH35-ST2
やすりがけや塗装をしやすい硬質な樹脂です。
樹脂に対するソフトウェアパラメータの最適化で、従来品(PRH35-ST)より造形時間が20%速くなりました。

・PRF35-ST
弾力があり、摩擦力が高い樹脂です。詳しい特長や注意点は「ご使用上の注意」をご参照ください。

・PRR35-OP
柔軟性が高く、ゴムの様に曲げることができる樹脂です。詳しい特長や注意点は「ご使用上の注意」をご参照ください。
Q. 硬化前、硬化後の樹脂の安全性を教えてください。
A. ARM-10用樹脂の主使用目的はデザイン確認・試作用途になります。 硬化前の樹脂の取り扱いについては付属のユーザーズマニュアルおよびSDSをご参照ください。

完全硬化*した樹脂は主使用目的での使用においては無害なものですが、生体適合性の評価は実施しておりません。食品に直接触れる目的での使用や、長時間直接肌または人体に触れる用途としては、適しておりません。

*完全硬化:未硬化反応成分がなくなるまで硬化反応が進んだ状態を意味します。
Q. 製品の購入を検討していますが、どこから購入が可能ですか?
A. 当社の販売代理店よりご購入いただけます。詳しくは当社営業所までご連絡ください。また当社が運営するRoland DG Online Shopでも購入可能です。こちらをご参照ください。
Q. 必要となる消耗品と購入方法を教えてください。
A. 樹脂材料以外に必要な消耗品は、樹脂槽と造形プラットフォーム(サービスパーツ)となります。当社の販売代理店よりご購入いただけます。詳しくは当社営業所までご連絡ください。また当社が運営するRoland DG Online Shopでも購入可能です。こちらをご参照ください。
Q. 造形物の後処理に必要な物を教えて下さい。
A. 造形後にアルコールでの洗浄と紫外線での硬化が必要となります。アルコールでの洗浄は、市販の超音波洗浄機を使用することもできます。
紫外線硬化は、市販のポストキュア装置(紫外線硬化装置)や太陽光で行うことができます。
詳しくは、ユーザーズマニュアルをご参照ください。
Q. 実機を見たいのですが、展示されているところやショールームでの展示等はありますか?
A. 当社クリエイティブセンターにてご確認いただけます。
こちらをご参照ください。
Q. 光硬化型樹脂の購入方法を教えてください。
A. 当社の販売代理店よりご購入いただけます。また当社が運営するRoland DG Online Shopでも購入可能です。こちらをご参照ください。
Q. Roland On Supportなどのソフトの入手方法を教えてください。
A. 本体に同梱されるURLにアクセス下さい。
なお、「monoFab Player AM」はRoland OnSupportをインストールした後に、OnSupportからダウンロードします。
Q. Macで使用することはできますか?
A. 使用することはできません。
Q. 設置場所について教えてください。
A. 水平で安定した場所に置いてください。換気できる場所で使用してください。 詳しくは、ユーザーズマニュアルをご参照ください。
Q. 設置時の必要なものを教えて下さい。
A. 本体の傾きを調整する時に、水200ccを測定できる容器が必要となります。
仕様について
Q. ARM-10にはどんなソフトウェアが付属していますか?
A. CD-ROM媒体としての付属ソフトはありません。
本体に同梱されるURLにアクセスしてドライバーや「Roland OnSupport」をダウンロードします。
「Roland OnSupport」からはCAMソフトの「monoFab Player AM」がダウンロードできます。
Q. ARM-10(本体)の大きさはどのぐらいですか?
A. 430mm(幅)×365mm(奥行き)×450mm(高さ)です。<本体外形寸法より>
Q. 最大造形サイズを教えてください。
A. 130mm(幅)×70mm(奥行き) ×70mm(高さ)
一度に使用できる樹脂量は最大300g
樹脂の種類や造形する形状により異なります。
Q. 造形スピードはどれくらいですか。
A. 積層ピッチが0.15mm時で、12mm/hになります。
※使用樹脂PRH35-ST2の場合。積層スピードは樹脂の種類によって異なります。
Q. 造形精度はどのくらいですか?
A. 造形精度の基準は設けておりません。
Q. ARM-10とコンピューターの接続はどのようにしたら良いですか?
A. 標準で2.0mのUSBケーブルが付属していますので、そちらをご使用ください。
Q. コンピューターの設定での注意点を教えて下さい。
A. ARM-10をコンピューターに接続した場合、コンピューター側はプロジェクタが接続された時と同じ状態となりますので、スクリーンセイバーの使用や自動的にディスプレイの電源を切る設定はしないようにお願いします。
Q. 「monoFab Player AM」で読み込むことの出来るファイル形式を教えてください。
A. STLのみとなります。ASCII(テキスト)とバイナリのどちらも読み込み可能です。
メンテナンス
Q. ARM-10保証、修理について教えて下さい。
A. 消耗品(樹脂槽、造形プラットフォーム、寿命値を超えたプロジェクタ)を除いた部分の故障については1年間のメーカー保証となります。
また、本体が故障した場合には当社リペアセンターで承ります。こちらをご参照ください。
Q. 使用後のメンテナンスについて教えて下さい。
A. ウエスなどにエタノールを含ませ、樹脂槽と造形プラットフォームの樹脂を拭き取ります。使用後は樹脂を残したまま放置せず、必ず洗浄して本体内で保管してください。樹脂を残したまま放置すると、樹脂槽が劣化して造形失敗の原因になります。
Q. 定期交換部品とその交換方法について教えて下さい。
A. 定期交換が必要な部品としては「プロジェクタ」があります。一定の使用時間になると「monoFab Player AM」にメッセージが表示されます。
交換作業は当社にて行いますのでご連絡ください。
トラブルシューティング
Q. 造形物が樹脂槽に落下してしまいます。
A. 以下をご確認ください。

monoFab Player AM
・設定している樹脂と造形に使用する樹脂が同じものであることを確認します。
・サポートを増やす、太くするなど調整してください。
・造形データに不具合がないかプレビューで確認します。

ARM-10本体
・造形プラットフォームの開始高さを適切に調整します。
・樹脂層の状態を確認してください。樹脂槽が白濁している場合、その部分を避けて造形します。白濁がひどい場合は樹脂層を交換してください。 (樹脂槽は造形を重ねていくと白濁し、その部分での光の透過が悪くなります。)

樹脂
・樹脂の使用期限をお確かめいただき、古い場合は新しい樹脂でお試しください。
・使用期限はPRH、PRF、PRRともに製造日から1年です。
・製造日は樹脂容器および梱包箱上部に記載されています。

例) 以下写真における使用期限は2016年7月22日となります
製造日 製造日
Q. 造形物が固まりません。
A. 以下をご確認ください。
・樹脂層の状態を確認してください。樹脂槽が白濁している場合、その部分を避けて造形します。白濁がひどい場合は樹脂層を交換してください。 (樹脂槽は造形を重ねていくと白濁し、その部分での光の透過が悪くなります。)
・monoFab Player AMで設定している樹脂と造形に使用する樹脂が同じものであることを確認します。
・コンピューターの設定を確認してください。スクリーンセイバーの使用や自動的にディスプレイの電源を切る設定はしないようにお願いします。
・monoFab Player AM上に「プロジェクターが耐用時間を超えています」のメッセージが表示されている場合はプロジェクターの交換が必要です。
Q. 造形物が欠けてしまいます。
A. 以下をご確認ください
・樹脂層の状態を確認してください。樹脂槽が白濁している場合、その部分を避けて造形します。白濁がひどい場合は樹脂層を交換してください。 (樹脂槽は造形を重ねていくと白濁し、その部分での光の透過が悪くなります。)
・monoFab Player AMで設定している樹脂と造形に使用する樹脂が同じものであることを確認します。
・樹脂槽の樹脂が十分に入っているか確認します。
・本体の角度に問題がないかを確認してください。本機の手前側が高くなるように、あらかじめ本体の角度を調整する必要があります。調整のしかたは、Start-upページをご覧ください。
・造形データに不具合がないかプレビューで確認します。
・コンピューターの設定を確認してください。スクリーンセイバーの使用や自動的にディスプレイの電源を切る設定はしないようにお願いします。
Q. 意図しない形状で造形されます。
A. 以下をご確認ください。
・造形データに不具合がないかプレビューで確認します。
・コンピューターの設定を確認してください。スクリーンセーバーの使用や自動的にディスプレイの電源を切る設定はしないようにお願いします。
・プログラムを同時に使用していないか確認してください。造形しながら他のプログラムを動かしたり、プログラムの切り替えをすると、造形に影響が出る場合があります。