カッティングツールについて(プリント&カット・カッティングマシン用) |
プリント&カットやカッティングを行う際は当社専用のカッター刃とカッティングホルダーを組み合わせて使用します。ここではこれらのツールをご利用いただくための基礎知識として、その仕組みや仕様について説明します。なお、各ツールの使用方法や各種設定方法の詳細に関してはマニュアルをご覧ください。
1)カッター刃形状と「オフセット値」について →[pdf]
刃物は型番によって角度やオフセット値が異なり、様々な形状をしています。
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1*ZEC-U1715はCAMM-1PROシリーズのグリッドロール方式のカッティングマシン用のカッターです。
2*ZEC-U3017はCAMM-1シリーズ(GX-24・CX-12/24を除く)、STIKAシリーズでは使用できません。
3*ZEC-U3050/U3075/U3100はPNC-1600/1610/1900/1910用のカッターです。現行機種では使用できません。
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塩ビシートは非常にやわらかい素材ですが、下図のように使用される毎に刃先は磨耗し、また、何らかの原因によって刃先が欠けるなどして少しづつ消耗してゆきます。カッター刃の寿命はお客様が使用される環境や素材、頻度によって変化します。
刃先が消耗する過程 |
刃先の破損 |
刃先の磨耗や刃欠けは初期の段階では品質や精度上、大きな問題にはなりませんし、カット圧を上げることによって切れ味を改善することは可能です。
ただし、カット圧を上げてもきれいに切れない、カットテストの角が丸くなる、などの症状が発生している場合はカッター刃の寿命と考えられますので、新しい刃物に交換することをお勧めします。
カッター刃の消耗に関する取扱上の注意点 |
・硬質のシート、特に反射シートはガラス繊維などを含んでおり刃物の寿命を著しく縮めます。 |
カッター刃の消耗によって引き起こされる症状 |
・刃先が磨耗してカッター刃自体のオフセット値が小さくなって、円弧の始終点が合わなくなります。 |
製品に同梱されている状態では、ピンとホルダー本体は別になっています。
使用する場合には、ガイドピンとカッター刃を差し込むとマグネットで固定されます。 |
2)カッターホルダーの二つの使用方法
カッティングの切れ味を調整する方法には次の2種類があります。(詳細に関してはマニュアルをご覧ください)
<カット圧のみで調節する方法> |
<先当て式の調整方法> |
カッターホルダーは、シートの厚みにあわせて刃先突出量を調整することができます。このツールを正しく利用すれば、カッティング作業を安心して進めることができます。
<刃先調整方法> |
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[刃先突出量の計算式] |
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※テストカットを行って剥離紙に少し痕が残る程度が適量です。
<シートの厚み>
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※ご使用のシートの厚みに関しては各メーカ・販売元にご確認ください。 |
カッターホルダーも消耗品です。カッター刃ほど頻繁に交換する必要はありませんが、長年使用されているとベアリングが磨耗してカッター刃の回転が悪くなるため、カット品質が損なわれます。ただしカッターホルダー内にカッティングシートの切れ端や埃などが溜ってカット品質を損なう場合もありますので、以下のセルフメンテナンスを実施して、改善されない場合は新品と交換してください。
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